旬なホットクロスバンを食べ比べてみる
英国にはホットクロスバンというパンがあります。年中出回っていますが、元々はイースターに由来するパンです。
十字架にかけられたキリストが、甦ったとされるイースター。キリストの受難と死の記念日、グッドフライデーに焼いたパンは魔除けと幸運をもたらす力があるといわれ、グッドフライデーにホットクロスバンを食べることで、断食と節制のシーズンが終わりを告げるとされています。表面の十字はイエス・キリストの受難を表しています。
ホットクロスバンズの歴史は古く、たくさんの伝承がありました。
1361年、英国の街でトマス・ロッククリフ神父という修道司が貧しい人々にパンを配りました。このパンは表面に十字架のカットが印がはいっており、これがホットクロスバンズの起源であったとされています。
ドライフルーツなどが入った甘いパンで、日本のレーズン入りのバターロールに似ていますが、シナモン味にして、バター風味を減らした感じです。上に小麦粉を練った生地で十字の飾りがつけられているのが特徴です。大抵、蜂蜜やシロップを上に塗ってあるので、表面はベタベタです。
去年辺りから、イースターの時期に色々な味のホットクロスバンが出回るようになったので、色々と買って食べ比べてみました。
Aldiというドイツ系安売りスーパーに色々と種類がありましたので買って食べ比べてみます。
買ったのは
- リンゴとシナモン
- トリプルチョコレート
- 苺とクリーム
- チョコレートとキャラメル
- ルーバブとカスタード
- チーズと玉ねぎ
グルテンフリー、大きいブリオッシュとフルーツぎっしりは目新しい感じが無いので買いませんでした。
食べてみた感想は
同点一位でリンゴ&シナモンと苺&クリームが優勝です。
両方ともしっかりそれぞれのフルーツの味がします。苺の方は、クリームとホワイトチョコレートも入っているのですが甘さが程よく美味しいです。
二位はトリプルチョコレート。チョコの生地に、チョコレート2種類の塊が混ぜ込んであって、チョコ風味が豊かで美味しいです。ただ、かなり甘いのでそこが減点です。
三位はルーバブとカスタード。ルーバブ(rhubarb)というのは日本では見かけない野菜ですが、そば粉の原料であるソバや、野草として群生するイタドリと同じタデ科の植物です。見た目はフキに似た大きな葉っぱの下に、赤いセロリのような茎があります。
酸味が強く、独特な味があり私はあまり得意ではないのでこの辺は独断と偏見入ってます(笑)今回のようにカスタードとダックを組むことがよくあります。食べてみた感想は、うん、ルバーブに当たればルバーブの味です。ただあまり細かく刻んでいないのか、あまりルバーブに当たらないので、70%くらいは普通の甘いパンです。
四位はチョコとキャラメル。チョコがちょっと入ってるくらいでキャラメルの味は特にしないので、ただの甘いパンでした。
場外はチーズと玉ねぎ。チーズオニオンパンとしては文句なしに美味しいんですが、こいつは、もはやホットクロスバンとは言えません。まず全然、甘くないし!!普通のパンとしてはサンドイッチなどに最適です。また買ってこよう!(え?)
子供が春休みなので消費が早い早い。あっという間になくなりました。Aldiと同系列でLidlというドイツ系のスーパーも幾つかの味を売り出しているようなので、イースター前に行って買い込んで来ようと思います。