英国のキャベツ事情

皆様、冬はキャベツです。お料理の可能性が広がるキャベツです。と、言うか、お料理の嵩増しに最適なキャベツです。

キャベツって万能なお野菜ですよね。千切りキャベツの付け合わせだけが、出番じゃないんです。ロールキャベツ、コールスローには必須だし、お好み焼きのメイン具、お汁の具、野菜炒めと、登場シーンは事欠きません。

cabbage

今日はそんなキャベツの現地情報について語りたいと思います。

突然、なんでって?丁度キャベツが切れて難儀してるからです(笑)

白キャベツ

白キャベツ

白キャベツ

日本で買う普通のキャベツって白っぽい奴じゃないですか。こっちにも当然、売ってるんです、売ってるんですが、ムッチャクチャ巻きが固いのです。一枚ずつ剥がすのが大変で大変で。ロールキャベツを作ろうものなら、バラバラに千切れた葉っぱを組み合わせて巻くような感じで。極まれに、巻きが緩いキャベツにもお目にかかりますが、基本的に無傷で葉を剥がすというのは無理です。そのまま食べようにも固いし、お好み焼きに使うようでも固いので一度レンジで加熱しないと使えません。

なので、このキャベツ君、私は買いません。昔は買って頑張って食べてたけど、他のキャベツに切り替えました。

 

サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)

ちりめんキャベツ

ちりめんキャベツ


白キャベツを諦めて、切り替えたキャベツがこれ、サボイキャベツ(Savoy cabbage)日本では「ちりめんキャベツ」と呼ばれています。その名の通り、葉が縮れています。

このキャベツは剥きやすいです。日本の普通のキャベツくらいのレベルで剥けてくれるので、我が家はこれです。この国の白キャベツより葉っぱも柔らかいです。これから英国で生活するという方。白キャベツは諦めて、こちらのキャベツを買いましょう。

千切りキャベツはしませんが(私が千切り出来ないため)野菜炒めや、お好み焼きなどにして使いやすいし食べやすいです。ただ芯に近いほうはやや苦みが強いです。

日本では栽培が少ない珍しい品種で、フランス原産です。フランス南部のサボイという地方で作られてきたため、この名前が付きました(そのまんまやん)。火を通すことで甘みが引き立つため温かな煮込み料理がおすすめのキャベツです。

私の行きつけのスーパーは毎年夏の時期、数か月店先から消えるので、他のスーパーから買うか、もう一つ、他のキャベツを買います(白いキャベツはもう買わない!)

行きつけのスーパーだけかもしれませんが、店先に出るものは、何故か非常に大きさにバラツキがあるんですよね。真ん中のボール状の部分のサイズがある時は握りこぶし、又ある時はメロンくらいの大きさで、サイズが違っても値段は一緒って、どーゆ―こと?

conehead cabbage

conehead cabbage

コーンヘッドキャベツ

サボイキャベツが手に入らない間、こちらのキャベツを購入します。その名の通り、頭の尖ったキャベツ、日本ではあるのでしょうか?こちらは年中流通しています。

白キャベツに比べて、かなり剥きやすいです。味も普通のキャベツの味。滅多に買わない理由はサボイが気に入ってるからです。サボイがない、またはあっても小さいときはこちらを購入します。

紫キャベツ

紫キャベツ

紫キャベツ

日本でもお馴染みの紫キャベツ。私は買いません。あまり味が好きではないので。こちらでは、サラダに千切りで紛れているか(辛いんですよね)、煮るのが主流です。

Braised red cabbageという料理で、クリスマスやロースト料理の時によく登場します。紫キャベツを千切りして、リンゴを入れて、砂糖を入れて甘めに、くったっクッタに煮ます。作る人によってはお酢も入ったりするので、私はパスです。

芽キャベツ

芽キャベツ

芽キャベツ

クリスマスに欠かせない、でも、好きな人はあまり居ない、芽キャベツです。これは、クリスマス前後に大量に出回ります。これを店先で見ると、ああ、もうすぐクリスマスだなっと思います。

処理がめんどくさいんですよね。根元を切って、外側の悪くなった葉っぱを剥いて、十字に切れ込みいれてってそれをキャベツの数だけ繰り返すんですよ。芽キャベツのサイズがピンポン玉くらいならいいですけど、これが細かいビー玉サイズだと、もう本当に時間かかる。。。なので、なるべく芽の大きなものを購入します。

芽キャベツ、ちょっと匂いがあるので、普通に茹でただけではかなり食べにくいかと思います。うちでは、茹でたキャベツに、チョリソやベーコンとチーズを乗せてオーブンで焼きます。こうするとおいしく食べられるので、お試しあれ。うちの子供たちも大好きです。去年のクリスマスにも登場しました。

芽キャベツは16世紀くらいからベルギーやオランダで食べていられたようで、19世紀にビクトリア女王の時代に、英国に輸入され、恐らく育てやすさから、クリスマスの常備野菜になったのではないかと言われています。

 

こんな感じで、英国のキャベツ事情はこんな感じです。というか、私のキャベツのこだわり?

 

最後に、有意義な投稿にするために、一般的なキャベツの栄養を。。。

キャベツに含まれる栄養素で代表的なのがビタミンU(別名キャベジン)。これはキャベツから発見された成分で、野菜の中ではキャベツに最も多く含まれているビタミンです。ビタミンUは飲みすぎ食べすぎで傷んだ胃粘膜の修復を助けたり、潰瘍に効く働きがあり、他にも肝臓の機能を助ける働きもあると言われています。
その他にもビタミンC、K、葉酸、カリウム、カロテン、カルシウム、食物繊維など、体にとてもいい、たくさんの栄養が含まれています。
ビタミンUやビタミンCは、水溶性ビタミンといって熱に弱く水に溶けやすい性質なので、生で食べるか、スープなどにして食べましょう!

 

リュウジさんのこちらのレシピもお勧めです!

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