竜とそばかすの姫を観てきた感想

日本では去年の夏に公開されていたので、今更感が有りますが、観てきました。

英国では今月の初めから少数の映画館で竜とそばかすの姫を上映しています。Youtubeで予告などをよく目にしていて、興味があったので旦那と週末小旅行を口実に、巻き添えにして行ってきました。基本的に、よほどお目当ての映画(ホビットとか!)が無い限り映画館は行かないので、コロナ以前から行ってません。もう、何年ぶり?久々でしたー。

Belle

竜とそばかすの姫

あらすじは、友達曰く、美女と野獣のパクリに歌が付く。

もうちょっと付け加えると、ソードアート・オンラインっぽくVRに半分ダイブしてる感じのゲーム、というか仮想空間”U”の中で繰り広げられるドラマで、主役は田舎の冴えない女子高生、鈴。現実ではパッとしない彼女はUの中では大スターの歌手、ベル(Belle)。そのベルと、ベルのライブに乱入してさんざん暴れまわった竜というキャラの繋がりを描くお話です。

 

第一印象は、絵がすっごおおおおおおおおい、綺麗!!!Uの中のパノラマビューが半端なく圧巻。というか、画面酔いしそうになった(笑)乗り物とか弱いんです、私。

日本の片田舎の絵も丁寧に描いてありましたが、Uの中の世界の絵は圧倒されました。CGの技術がすごいですね。私の中ではアニメの最高峰はジブリなのですが、最近その崇拝が崩されつつ有ります。天気の子もめちゃ綺麗だったし。

 

第二の感想は、実は何気にかなり啓蒙的な内容。ややネタバレになるのですが、今、私達の身近にある問題、シングルペアレントの難しさや、PTSD、子ども虐待、それからインターネットの危険性をいい具合に盛り込んであると思いました。

特にインターネットについては、それがテーマであるだけあって、ネットのパワー、可能性、誰でも色々なメッセージを世界に送れる、そして、なんでも調べれる、分かってしまうというプラスのサイド。そして、危険性、誰でも何でも調べられるので何も隠せない、SNSなどの噂のパワー、自分を簡単に偽って人を騙せるなどというマイナスな面、両方のサイドを盛り込んで、実際にどうゆう風に連携されるのかを描写し、ある意味、非常に教育的だと思いました。

主人公の飼っている犬も前足が使えないらしく3本足の生活で、そこにも深いこだわりを感じました。

 

第三感想、歌良いわーーー。実は歌は予習して行ってしまったので、新鮮味が無かったのですが(予習しなければよかった)。。。全部で4曲あるのですが、どれも物語にピッタリと合う歌で非常に良いと思います。帰ってからもループで聞いていますが、良いですね、物語の場面をはっきり思い出せます。メロディーもですが、歌詞が良い。その場の情景をしっかりと歌い表していて、映画を見た後では、ああ、この歌はこの事を歌っていたのねって納得したり。

 

感想、第四。もうちょっと笑いの要素があっても良いかも。比較的、主人公がオロオロ、ドタバタしてる場面が多いので、もうちょっとそこに笑いを加えても良かったかな。。。と個人的に思います。

 

全体として、ストーリー展開にはひねりが無いですが、その分、強いメッセージ性を持ったいい作品だと思います。基本的にアニメを観ない旦那も思ったより気に入ったようで、良かったです。

私の印象に残っている場面は、やはり冒頭でベルがクジラに乗って歌を歌って、花をぶわーーーーって撒いているシーンです。さすがVRの世界と言うべきか、何でも有りをいい感じに使って、素敵な演出をしていると思いました。

そうそう、ベルのキャラデザインはアナ雪のアナとエルザをデザインした人らしくて、そう言われてみれば、目が同じですよねー。

Netflixなどで配信が始まれば、またじっくり観たいと思います。